12月11日、L’Arc-en-Ciel(以下ラルク)がSportifyをはじめ各種サブスクリプションサービスへの楽曲提供を発表しました。

なんと一気にこれまでの全曲解禁‼
しかし最近本当にサブスク解禁のアーティストが増えてきたなぁ…その原因などを少し探ってみてみます。
L’Arc-en-Cielサブスク解禁までの騒動まとめ
先日、とあるtweetから始まったラルクの騒動。
さんざんサプライズに(いい意味で)振り回されてきたラルクファンは誰も解散とは思ってなく(笑)、続報を心待ちにしてる方々の声がたくさん入ってきました。
そして、後日…
youtubeのチャンネル開設が発表、しかしこれだけかよとがっかりしてるファンに向けて…
続報発表の発表(??)これによってファンの間でサブスク解禁への期待が一気に高まりました。
そして本日12月11日…
ついにサブスク解禁の発表、朝からSNSを中心に大きく話題になりました!
そら私も喜びますよ!
どうしてサブスク解禁が流行っているのか
今回のラルクだけでなく、先日の嵐やミスチル、椎名林檎、星野源など最近は新旧を問わず大物アーティストのサブスクリプションサービスの参入が目立ってきました。

聴きたいアーティスト多いからホント便利!
では、なぜここにきてサブスク参加の流れができてきたのか…そこを考えたいなと思います。
CD→デジタル音源への移行
普及から数十年の年月を経て、黎明期と比較して遥かに高速・大容量化へと進化したインターネット。
私がインターネットを使い始めた20年前には文章だけのホームページを読み込むだけでも時間を喰っていたものです…
しかし今は楽曲一曲分の容量であるならば即座にダウンロード出来るようになってきたのでスペースや購入までの時間を気にせず音楽を楽しめるようになりました。
また、最近ではyoutube公式チャンネルを持つアーティストが多数生まれてきたため、音楽=CDを購入して楽しむもの、という感覚が私たちの中で薄れてきているのも一因でしょう。

上記の表で確認できるように、ここ数年でストリーミングの勢いがが凄いことになってます。
オリコンチャートの形骸化
私のようなアラフォー世代には馴染みの深かった『オリコンチャートランキング』がここ数年、様々な形で形骸化していることは多くの方が認識していることだと思います。(オリコン2019年上半期ランキングTOP25はこちら)

ランキング見たけど全然分からん…
世間で言われている握手券商法や特典カードを封入してのコンプ商法などで、ファン一人から複数のCDを購入させることを重視した結果、【CDは凄い売れてるけど知名度のない楽曲】がオリコンチャートの上位を独占してしまうことが当たり前になってしまいました…
おそらく、私のようなCD全盛期、オリコンチャート全盛期に青春時代を過ごした方々は、こんなオリコンチャートを見ることで今のJ-POP界に嫌気がさしたのではないでしょうか?(実際私がそうだった)
ビルボードチャートの躍進
現在テレビのバラエティ番組で報道されてる音楽のトレンドの指標は、オリコンチャートからビルボードジャパンチャートへと変化しています。
Billboard JAPAN(ビルボード・ジャパン)は、アメリカ合衆国の音楽チャート『ビルボード』の日本版。CDの売上枚数のみでチャート(ランキング)を作成するオリコンとは異なり、多様な音楽の視聴スタイルを反映した複合チャートが特徴である。総合シングルチャートであるBillboard Japan Hot 100では、CD売上枚数に加えて、ダウンロード数・CDからパソコンへの取り込み回数・You Tubeでの再生回数・ラジオでのオンエア回数・曲に関するツイート数などが加味されている
引用:wikipedia
読んでいただいたら分かるように、ビルボードのチャートは多角的な観点で音楽のランキングをつけているので、現代社会の音楽トレンドを総合的に反映させています。(ビルボード2019年間HOT100はこちら)
ランキング見ていただいた方は分かると思いますが、どちらが2019年を象徴したランキングであるかは一目瞭然だと思います。

ビルボードの方がランキングとしてしっくりくるわ…
つまり、昨今の音楽業界のトレンドを追うと、CDの販売だけでは何の指標にもならず、SNSでの拡散やYou Tubeでの露出、そしてサブスク市場への進出というのがトレンドとなるチャートで上位に食い込むための絶対条件となっているのです。
今後、サブスク参入アーティストは飛躍的に増加する
【CDが売れたらいい】という時代は終わり、今後はテレビラジオのような従来メディアやインターネット、紙媒体やLIVEなど、より多角的な戦略によって注目を得ることがアーティストの一つの生存戦略になってきてます。
そのマーケティング手段の一つとして、『サブスクリプションサービスへの参入』はもはや必須レベルへとなっているのが時代の流れです。
最新の楽曲を多くの消費者へ届けたい、エバーグリーンな作品を後世まで残したい、このようなアーティストの想いは、今や年末特番でよく見る『あのころの名曲』のようなコーナーでは広くリーチ出来なくなってきているのが現状です(そもそも今そんな番組やってるのか知らないけど)
私たち消費者の観点からみても、今後音楽配信サブスクを利用することで、新世代のアーティストや懐かしい思い出の楽曲に出会える機会は爆発的に増えていくと思います。

なのでみんなサブスク使おうぜ!